米国郵政公社、公民権運動のリーダー、ポンカ族のスタンディング・ベア酋長に切手を贈呈

Jun 19, 2023

1879年に画期的な訴訟を起こし、アメリカ先住民が法の下にある人物であることを証明したポンカ族の酋長が、金曜日、彼の肖像をあしらった米国郵便公社の切手を公開することで栄誉を讃えられた。

スタンディング・ベア酋長の切手の公開は、軍が彼と他の約700人のポンカ族の人々に故郷ネブラスカ州北東部を離れ、オクラホマ州のインディアン準州まで600マイル（965キロ）を歩くことを強制してから146年後に行われた。 スタンディング・ベア酋長は他の者とともに帰還しようとした際に逮捕され、オマハ砦に投獄された。 このことが彼に訴訟を起こすきっかけとなり、1879年の判決で彼の釈放を命じ、ネイティブ・アメリカンは生命、自由、幸福追求の権利を持つ人物であると認定された。

「長い間、人々は彼の物語やポンカの物語、つまり私たち自身の涙の跡を知りませんでした」とネブラスカ州ポンカ族の会長キャンディス・シュミットは語った。 「私たちはついに彼の忍耐力の物語と、私たちが部族としていかに立ち直るのかを伝えることができました。」

ネブラスカ州インディアン問題委員会のエグゼクティブディレクターであるジュディ・M・ガイアシキボス氏は、首席クマ切手の発行をマイルストーンと呼び、「米国における人種、主権、平等について必要な会話を引き起こす」ことを期待していると語った。

「ネブラスカ州先住民の公民権運動指導者、チーフ・スタンディング・ベアの物語が、1879 年にアメリカ政府によって非人間とみなされていた原住民の人物から、今日まで郵便局によって彼を称える切手が貼られていると認められるまでに至ったことは注目に値します。アメリカの象徴として」とガイアシュキボスは語った。

金曜日にネブラスカ州リンカーンで行われた式典で切手を発売した郵便公社は、1,800万枚の切手を印刷した。 郵便局によると、この切手には、1877年に撮影された白黒写真を基に、イラストレーターのトーマス・ブラックシア2世が描いた首席熊の肖像画が描かれているという。

ポンカ族の100人以上がオクラホマ州への強制旅行中、またはその直後に死亡し、その中にはスタンディング・ベア酋長の一人息子も含まれていた。 息子を故郷のネブラスカ州ニオブララ川渓谷に埋葬したいという願いがあったため、スタンディングベア酋長とその他29名が帰還し、その後逮捕された。

国立公園局によると、オマハ州の連邦地方裁判所でエルマー・S・ダンディ判事による2日間の裁判で、オマハ州の弁護士2名がスタンディングベア長官の代理人を務めた。 政府は、スタンディング・ベア酋長と逮捕された彼の部族の他のメンバーは「個人」であるとしたダンディの判決に対して控訴したが、連邦最高裁判所は訴訟の審理を拒否した。

ポンカのメンバーは解放され、ニオブララ川沿いの古い居留地に戻り、そこでチーフ・スタンディング・ベアが1908年に亡くなった。

その後の議会調査により、政府が不当にポンカの故郷を譲渡し、部族を排除したことが判明し、1881年に部族のメンバーにある程度の補償を与える議会立法につながった。 1924年、1879年の裁判で生じた問題は、米国で生まれたすべてのネイティブ・アメリカンに市民権を与える法律を議会が承認したことで解決された。

連邦政府は1966年にネブラスカ州のポンカ族を廃止したが、同部族は1990年に連邦政府の承認を回復した。シュミット氏によると、ポンカ族は現在約5,500人の会員を擁し、3つの診療所を運営し、会員に多数のサービスを提供している。

「私たちはとてもうまくいっている」と彼女は言った。

オクラホマ州には別のポンカ族が存在します。

郵政公社理事会副委員長のアントン・G・ハジャル氏は、郵便局は1800年代以来、偉大なアメリカ人の遺産を称える切手を発行してきたと述べた。 スタンディング・ベア酋長の切手を発行するにあたり、ハッジャール氏は「我が国は、何千年もこの土地に住んでいたアメリカ・インディアンを含め、多くの国民の人間性を認識するまでにあまりに長い時間がかかった」と述べた。

郵便局はこれまでに、ポカホンタス、チーフ・ジョセフ、セクォーヤ、レッド・クラウド、シッティング・ブル、ジム・ソープなどのネイティブ・アメリカンを称える切手を発行してきた。